ローディング画像

コラム

Column

ノートとペンのイラスト

2021.11.24

現場の「見える化」はなぜ必要?現状把握の重要性

現場の「見える化」はなぜ必要?現状把握の重要性

これまでの仕事の進め方、そろそろ見直す時期かも・・・

企業やそこで働く人たちを取り巻く環境は、未だかつてないほど変化しています。 ”新型コロナウィルスの感染拡大で働き方やライフスタイルが劇的に変化した”とよく言われますが、それ以前から変化の激しい「不確実な時代」は始まっています。

①デジタルに強く低コスト生産が可能な新興勢力の台頭
②モノではない体験重視、環境への配慮など価値観の変化
③ワークシェアリング・副業やリモートワークなど、人々の働き方に対する考え方の変化

これらが複雑に絡み合い、製造や物流の現場でもさまざまな影響が出始めています。 競合に負ける、モノが売れなくなってきた、人が辞めていく・・・

皆様の現場でも、変化の兆しが現れていませんか?

では、このような変化が進む中、仕事の進め方はこれまで通りで良いのでしょうか。 ちょっと立ち止まって、これまでの仕事の進め方を、少し見直してみませんか。

PDCAではなくOODAという考え方

業務を改善する手法としては、これまで「PDCA」がよく活用されてきました。 「PDCA」は、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促すやり方です。 決められた工程があり、明確な目標やアクションプランを立てることができる場合に、効果が高い方法だと言われています。

しかし、「そもそも何が原因で問題が起きているかわからない」「問題が起きているのかどうかもわからない」と言った場合には、初めから明確な計画を立てることができません。 仮に計画を立てたとしても最初に立てた通りには進まず、頻繁に変更が発生してしまうことになります。

このように、「何が問題かが想定できていない」「解決方法も確立していない」場合に適した考え方として「OODA」と言うものがあります。 「OODA」は、Observe(観察)・Orient(状況判断)・Decide(意思決定)・Act(実行)の頭文字をとったものです。 元は、米国の空軍パイロットのジョン・ボイド大佐が提唱したものですが、状況が不明確で変化が激しい環境下で打開策を考えるためのフレームワークとして、近年では日本でも着目されています。

OODAループでは、まず“観察”による現状把握と、それに続く“状況判断”と“意思決定”を素早く行うことが重視されています。 “常に変化する状況の中、素早く行動する“ということを念頭に置いた意思決定の手法です。 様々な変化が同時並行的に発生している状況において、まさに適した考え方と言えるでしょう。

業務の改善はまず「観察」から

OODAループで特に重要視されている1番目のステップは「観察」です。 このステップでは、意思決定に必要な正しいデータを収集することが必要不可欠です。 例えば製造業や物流業であれば、日々の出荷量、作業者の作業時間や移動距離、生産性といったデータを集める必要があります。

しかしながら、単にデータを集めるだけでは十分とは言えません。 集めたデータを人が見て意味のある情報にし、人々に行動を促すためには「見える化」する必要があります。

そのためには、
① 的確な判断を行うための偏りのないデータ収集
② 膨大なデータを人が一瞬で把握するためのビジュアル化
③ 状況についてメンバー全員で共通理解を得るための仕組みづくり
といったことを考える必要があります。

では、こういった「見える化」の取り組みは、現状どこまで進んでいるのでしょうか? 次の記事では、製造現場を例に挙げて「見える化」の現状を見ていきたいと思います。

まずは「見える化」で現状把握から
はじめてみませんか?

ご購入に関するご相談やご質問などございましたらお気軽にご連絡ください。

お問い合わせはこちら

資料ダウンロード

工場・倉庫・プラント・建設現場向け
動線分析ツール「トラッキングナビ」で
業務改善を。

資料ダウンロード

お電話でのお問い合わせ

【東京】03-3257-1141

【大阪】06-6442-1329

受付時間: 平日9:00 - 17:00
(土日祝日、年末年始を除く)